cafe and factory PaLuke
cafe and factory Paluke
東京 茗荷谷にある「totoru」に続く、2店舗目のカフェ。
totoruで提供しているチーズケーキをメインプロダクトに、製造販売とイートインが
可能なお店として2016年5月にオープン。
立地は、茗荷谷の駅から坂を下りきった公園の目の前。
テイクアウトしたケーキやコーヒーを公園で楽しめる様に、
また店内も「日が差し込む、心地良い公園のような場所であるように」と
スペイン語での“公園 Parque”から「PaLuke(パルケ)」と名付けた。
ショーケースが収まっているカウンターは、チーズケーキの形をイメージ。
土色の研ぎだしの左官で仕上げている。
床とカウンターの材料は同じだが、仕上げを研ぎだしにすることで
カウンターの方が濃い色になっている。
立ち上がり部分をアールで仕上げることにより、床との境界を曖昧にした。
カフェ部分と製造部分は壁で区切られているが、
カウンターのラインを延長することで空間として繋がりをもたせた。
カウンターの形に合わせて自然に曲がっている材を探す中、
最終的にメープルの天板に巡り合った。
店内の壁はタンポポの花をイメージ。
花の色の黄色の壁は、お店の雰囲気を柔らかくしている。
ブナの木のハイテーブルを境界に、
足元は綿毛色のレンガタイルを配置した。
淡い色合いのガラスブロックやブランコなど
公園の要素を店内の各所にちりばめている。
『totoruに引き続き、面白いトイレを制作してほしい。』とのオーナーの要望により、
狭いスペースの中、密度の濃い空間が完成。
縦に3段に連なった手洗いや4層の土壁を掻き落とし、
オーナーと大工が出会った土地 沖縄の地形を表現した。
槐(エンジュ)の酒棚やファクトリーの照明・タイルなど、お店のスタッフも一緒につくりあげた空間である。